履歴書、風呂なし、生乾き

ハロウィンと『お葬式』

  今夜はハロウィン。ハロウィーンだろうか。

どっちでもいい。

  今頃、パリピは渋谷でウェイウェイだろう。たぶんお菓子くれないからゴミを散らかしてイタズラしてるんだと思うんだよ。ヘリからキャンディ降らそうよ。

…僻みです。ごめんなさい。

 

  一昨日、TSUTAYAさんで映画を借りて観た。(いつもありがとうTSUTAYAさん)

伊丹十三監督『お葬式』

  伊丹十三といえば、「マル○○の女」シリーズでも有名だが、この作品は1984年のアカデミー賞を受賞する名作だ。

  ある日、一人の老人の男性が亡くなる。その娘夫婦はすぐに葬儀の準備を始めるのだが、両方とも人気俳優であり、俗世間とは縁があまりなく、その段取りからコミカルに描かれている。

  とても不謹慎だと思ったのが、娘夫婦や身内で通夜の準備をしていると、山崎努演じる夫のところへその愛人がやってきてしまい、家の裏にある森で致してしまう場面だ。あれはいけない。義理の父の葬儀だというのに、お前まで昇天してどうする。笑いをこらえるのに必死だった。

  内容はコミカルだがリアルだ。お葬式って意外と明るい。確かに故人への哀惜は大きいけれど、なぜか気丈に振舞ってしまう。滅多にないことだし、身内となればもっとだ。やり方も分からない(娘夫婦はビデオを見ながら挨拶の練習をする)。親族も遠くから集まってきて、中には変わった人や懐かしい人もいる。そんなこんなで通夜は飲めや食えやのどんちゃん騒ぎ。酔っ払って楽しいだけで「笑って送ってあげよう」なんて後付けかもしれない。でもお別れの時は涙が止まらない。ちょっと薄情、でも人情に溢れている。そんな気持ちのいい作品だった。

 

 

  ハッピーハロウィン。

西洋の盆踊りかもしれない。見送った人たちに笑われぬよう、人情を携えてゴミはしっかり持ち帰ろう。

お葬式 - Wikipedia

お葬式 - 作品 - Yahoo!映画

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