大学祭シーズン、私の大学も例に漏れず先週に催した。ちなみに私は楽器系のサークルに所属しているため、多くの人の前で演奏したりと、緊張しっぱなしの時間だった。しかし、達成感も一入で、土手で指をかじかませながらも夜中に練習した甲斐があったと思う。先輩方や同級生にはとても感謝していて、今週の打ち上げでその思いを精一杯伝えたい。
さてさて、今日もつれづれ考えてみた。
土曜日には秘密がある。
夜は特に。次の日は日曜日、三連休だったら初日か中日。開放感に満ち溢れた1日、まさにパラダイス!今は無きスマステーションとか、夜中のバラエティがたまに見るのが心地良かった。まさしくサタデーナイトフィーバー。この楽しさには何か秘密があるのではないか。
土曜日のテレビ番組、最高のスケジュールとしては、
18:30 「満天青空レストラン」
19:00 「志村どうぶつ園」
20:00 「世界一受けたい授業」
21:00 「アド街ック天国」
22:00 「美の巨人たち」
23:00 「スマステーション」
24:00 「世界さまぁ〜リゾート」
スタメンである(同じ人がいたら嬉しい!)。スマステーションの空いた席はマツコ会議、有吉反省会が埋めてしまった。それと、土曜プレミアムがおもしろい週はアド街と悩みに悩む。インディージョーンズだったら絶対観る。今週も楽しみ。
1番のオススメは
「美の巨人たち」
これは外せない。……と言いつつも土曜プレミアムを見てしまう週もある笑(でも、しっかり録画する!)
この番組が大好きな理由は、
①美術作品を詳しく解説してくれる
②説明がわかりやすい
③30分でまとめてくれる
美術作品の紹介というと、「ちょっと敷居が高いかな」「単純におもしろくなさそう」などと考えてしまう人はいる(私がそう!高校の美術は安定の3)。でも、この番組はひと味違うのだ!HPにある番組の「解説」を引用すると……
もっと知りたい・・・そう思ったらあなたは「美の巨人たち」の虜かもしれません
美の巨人たちでは、多くの作品群のから一枚の絵(作品)にスポットを当て、
その一枚に塗り込められた秘密を深く追いかける事で、美の巨人達の人間像をドキュメントしていきます。
毎回登場する絵、または作品がテーマ。
・・・そこから感じられる作家の人間くさい一面や世相、様々なエピソード・・・。
作品に秘められたドラマや謎を探りながら番組は展開していきます。
作家は何故この作品を描いたのか・・・?その描写と彼の生き方との関わりは・・・?
作品や作家の生き方に大きく影響した時代背景とは・・・?
また、そのドラマを作家と関わったであろう「ある人物」を証言者に設定し、その時代にさかのぼってその人物の目線で描いていきます。
一枚の絵の作家の内面・生活を証言する第三者。その存在によって、番組は人間ドキュメンタリーであると同時に、ミステリアスな美術エンターテイメントとなるのです。
毎回どんな人物がストーリーテラーとなるのか?こんな見方も楽しみ方の一つ。
30分間、ゆっくりとご鑑賞ください。
2017/11/5 閲覧
この番組では、全体を通して一つのドラマが展開される。それは「解説」にあるように作品の時代の人々や、あるいは時代を越えた現代の人々が登場人物になり、まるで作者本人を追跡しているように思えてくる。
つまり、この番組で重要なのは
作者>>>作品
ということ。
タイトル「美の巨人たち」からしてもそうだが、あくまでも「人間ドキュメンタリー」であって、ただ作品を学術的に難しく説明するのではない。だれにでもわかりやすく、且つだれにでもおもしろく美術を伝える。学問と娯楽の融合、なんてカッコよすぎるだろうか。しかし、私の知的好奇心を揺さぶったのは事実で、この番組を視聴していなければ今年の夏に行ったニューヨークのメトロポリタン美術館で感動することもなかったと思う。
①と②の説明は上記の内容に任せるとして、③はどうか。番組のCMに注目する。すると、開始から10分後(22:10頃)に最初のCMがあり、そのまた10分後(22:20頃)に次のCMがある。番組内でのCMはその二つのみだ。そしてどちらも1分(録画で30秒送りがしやすい!笑)。このCMがあることで
ドラマの内容が三つに整理
されて、とても見やすくなるのだ。また視聴者からすると「えっ、どうして作者は…」と、考える時間、1分間のシンキングタイムが与えられる。「ミステリアスな美術エンターテイメント」要素はここにあるのかもしれない。
以上、「美の巨人たち」の大好きポイントを挙げてみた。11/18の放送では、岩波書店のマークでご存知の方もいるであろう、ミレーの『種まく人』が紹介される予定だ。この記事を読んでくださり、1ミクロンでも「へぇー」と思ったあなたは、ぜひ見てみることをオススメする(見て!)。
土曜日には秘密がある。
その正体は、心の余裕から生まれる
文化的営みへの傾斜だ。
だから、土曜のスマステーションの文房具紹介に感動し、日曜のサザエさんでは幸せいっぱいに絶望してしまう。恐ろしい…。
何世紀も前の美術作品にも秘密がたくさん埋め込まれている。土曜の夜、心がやわらかいうちに、その秘密を一つでも吸収してみてはどうだろうか。巨人たちの生き様が、一週間をカラフルに彩るかもしれない。